注意点とおすすめの運動
出産後、多くのママが気になるのが「骨盤の歪み」。妊娠・出産によって骨盤は大きく開き、周囲の筋肉や靭帯が緩むため、腰痛や肩こり、ぽっこりお腹、下半身太りなどの原因になることがあります。では、産後の骨盤矯正はいつから始めるのが良いのでしょうか?
一般的に、産後1か月〜2か月頃が骨盤矯正を始める目安とされています。出産直後は体の回復を最優先にし、無理な運動や施術は避けましょう。特に自然分娩の方は1か月検診で医師の許可を得てから、帝王切開の方は傷口の回復を見ながらもう少し時間を置くことをおすすめします。
矯正を行う際の注意点は、強い刺激を避けることです。骨盤まわりはまだ不安定なため、無理な力を加えると逆効果になることもあります。信頼できる専門家のもとで、体の状態に合わせたやさしい施術を受けるようにしましょう。また、施術だけでなく、日常生活の姿勢や動き方を整えることも大切です。
自宅でできる簡単な骨盤ケアとしては、骨盤底筋トレーニングがおすすめです。あお向けに寝て、息を吐きながらお尻の穴と膣をキュッと締め、5秒キープしてゆっくり緩めます。1日5〜10回を目安に行うと、骨盤を内側から支える力が戻り、尿漏れ予防や姿勢改善にも効果的です。
また、骨盤を動かすストレッチや軽いウォーキングも良いリハビリになります。無理のない範囲で体を動かし、血流を促すことで、回復がスムーズになります。
産後の骨盤は“戻す力”が働く時期でもあります。この時期に正しいケアを行うことで、体型や体調を整える大きなチャンスになります。焦らず、コツコツ続けることが美しいボディラインと健康を取り戻す近道です。